vol.5  20230720
ジャパンタイムズ出版のメールマガジン「THE NIHONGO TIMES」のご購読ありがとうございます。
「THE NIHONGO TIMES」は、日本語教材の新刊やイベントのご案内などをお送りするメールマガジンです。
━━ C O N T E N T S ━━
【1】近刊案内
【2】『初級日本語げんき フランス語版』紙書籍版で発売決定!
【3】活用しよう!『中級日本語カルテット 教師用リソースパック』
【4】おすすめの既刊紹介
【5】『初級日本語よみもの げんき多読ブックス』の分冊版を電子書籍ストアにて販売開始

【1】近刊案内
『Elementary Japanese: PANORAMA(初級日本語パノラマ)12の文法ポイントで学ぶ速修日本語初級』
花井善朗/江森祥子/クリストファー・シャード 著
1冊で効率よく、かつ確実に初級日本語が学べる新しい総合テキスト。標準授業時間は約160時間。初級文法を12のポイントに再構成し、わかりやすい英文で解説するとともに、基本練習、ペア・グループ練習、読む・書く練習など多様な練習を用意して、初中級への基礎をしっかり固めます。また、ウェブに動画やデジタルカードを多数用意し、一人一人のペースに合わせた内容理解や練習、単語の習得をサポートします。

B5判並製 本冊256ページ・別冊132ページ
8月初め発売予定

【2】初級日本語げんき フランス語版』紙書籍版で発売決定!
多くの方々からのご要望にお応えして、これまで電子版のみで販売していた『初級日本語げんき フランス語版』を紙書籍版でも発売することが決まりました。テキスト1・ワークブック1は2023年8月下旬発売、テキスト2・ワークブック2は2023年10月発売予定です。

【定価】
・げんき1・2 テキスト:各4,070円(税込)
・げんき1・2 ワークブック:各1,980円(税込)


【3】活用しよう!『中級日本語カルテット 教師用リソースパック』
 『 中級日本語カルテット 教師用リソースパック』は、『 中級日本語カルテット1・2』全12課分の授業にすぐに役立つ教材セットです。小テストやワークシートなどのリソースが約70ファイル、860ページ分収録されていて、授業準備の負担を軽減するだけでなく、よりよい授業作りを実現します。
 今回、著者の先生方に、小テストやワークシートの内容や使い方を中心にお聞きしました。

ーーこのリソースパックは、小テスト、ワークシートが豊富ですね。
著者:文法は「予習確認」と「文法(まとめ)」の小テスト、単語や漢字は、単語と漢字をそれぞれ単体で扱ったものと両方をまとめて扱ったものなど、小テストやワークシートには色々なバリエーションがあるので、教育機関や学習者のニーズや目的に合わせて、選んで活用してください。

ーー小テスト「文型予習確認」(*1)とはどういうものですか。
著者:このテストの目的は、テキストの「文型・表現ノート」を学習者に確実に予習してもらうことです。授業の最初にこの小テストをすることで、教師は学習者が何を理解していないのか・苦手なのか把握することができ、そこにフォーカスして授業をすすめることができます。ワークブックの「Bまとめの問題」の後で復習として使うこともできます。

ーー単語の小テストは、「単語A」「単語B」に分かれていますね。
著者:Aは三択問題、Bは語彙を選んで必要であれば活用まで求める問題です。各課の読み物「覚える単語と例文」から出題しています。読み物を読む前にAを使うことで、読むための単語を理解しているかどうかをチェックできます。読んだ後で単語の使い方を練習し、Bを使うことで、単語が使えるようになったかどうかをチェックできます。また、「単語A」は準拠アプリの単語クイズと同じなので、アプリで勉強させてからこの小テストを行うといいでしょう。

ーーワークシートも、単語・漢字関連が豊富ですね。
著者:中級の壁を越える上で不可欠な単語と漢字の練習を充実させました。特に、非漢字圏の学習者でも段階的に練習できるように工夫しています。おすすめの使用方法は次の通りです。

(1)読み物を読む前か後に小テスト「単語A」または「単語B」を行い、例文の中で意味とともに使い方を学習させる。
(2)その後、ワークシート「漢字読み練習」と「漢字書き練習」で単語と漢字を結びつける。
(3)「単語・漢字練習(読みだけ)」のワークシートで単漢字から単語を思い出して書き、「単語・漢字練習(読み書き)」でひらがなで書かれた単語を漢字に書き換え、さらに文を作る練習をする。

 このように、繰り返し、違う形で単語と漢字に触れることで、定着を図ることができます(*2)。なお、(3)の練習はペア/グループ活動にすると、お互いに助け合いながら漢字や単語を確認することができ、さらに文を作る練習もできるため、漢字圏の学習者も楽しみながら学ぶことができます。 
ーー繰り返し単語と漢字に触れるチャンスを作っているのですね。他のワークシートの使い方も教えてください。
著者:ワークシート「文型・表現ペアワーク」は、『カルテット1』のワークブックにある「文型・表現ワークC 口頭練習」を使って、ペアワークを行うためのシートです。ワークブックには質問と答える時に使う文型・表現が書かれていますが、このワークシートには質問はなく、質問番号と文型・表現のみが書かれています。

ペアワークでは、一方がワークブックを見て質問番号と質問を読み上げ、もう一方はそれを聞き取り、ワークシートの該当する文型・表現を使って答えます。これにより、質問を聞き取る練習ができます。また、日本語話者をビジターとして招き、ビジターが質問をして、学習者が答える活動もできます。
著者:「協同的ノートテイキング アクティビティ」は、『カルテット2』の「聴解1」を使った発展活動です。「聴解1」の講義を使って講義ノートを取る方法、そして講義ノートの内容を復習する方法を、練習を通して学びます。

  練習には2つのパートがあり、パート1ではコーネル式ノートを使って講義を聞きながらメモを取った後、キーワードを使って内容を整理する練習を行います。パート2では、パート1で整理した講義ノートを使ってクラスメートと話し合うことで、講義の理解を深めます。 カルテットオンラインの「 リソースライブラリ」の「聞く」にやり方のビデオが掲載されているので、参考にしてください。

 なお、 教師用ガイドでは、どの教材をいつどのように使えばよいかが解説してあるので、教師用ガイドと併用してリソースパックを使っていただければと思います。

 リソースパックの購入を検討中の先生方、また既に購入されて活用方法を模索されている先生方の参考になれば幸いです。リソースパックには、ワークシート・小テストのほか、テキスト解説の日本語訳や、読み物のルビ版(『カルテット1』のみ)、テキスト・ワークブックの解答も含まれています。また、具体的な内容や時期は未定ですが、関連教材を増やしていく予定とのことです。ご期待ください。
*1 学習者には「文型」よりも「文法」のほうが学習目的が伝わりやすいため、用紙のタイトルは「文法」で統一されています。
*2 準拠アプリ「QUARTET Vocab & Kanji」「QUARTET2 Vocab & Kanji」も活用しながら、楽しく学んでもらえればと思います。アプリの紹介動画は、 こちら(YouTube)からご覧になれます。
取材協力:
坂本 正先生(監修・名古屋外国語大学)/  安井 朱美先生(名古屋外国語大学)/  井手 友里子先生(南山大学)/ 土居 美有紀先生  (南山大学)/  浜田 英紀先生(国際教養大学)


【4】おすすめの既刊紹介
ロングセラーの既刊商品をご紹介します。今回は日本事情・文化の書籍をピックアップしました。
『クローズアップ日本事情15―日本語で学ぶ社会と文化』
佐々木瑞枝 著
15のテーマを通して日本を多角的に考察する中~上級学習者向け教材。読解文(英訳付き)で書き言葉を、会話文で話し言葉を学び、多文化共生社会に生かせる語彙力や理解力を伸ばすことを目指します。テーマに関する豊富な写真やタスクを楽しみながら、自分で調べ、友達と語り合い、クラスで発表するなど、活動的な授業が展開できます。授業時間数や学習者のレベルに合わせてユニット単位で学習することも可能です。

B5 208ページ 読解文に英語訳付き

【5】『初級日本語よみもの げんき多読ブックス』の分冊版を電子書籍ストアにて販売開始

分冊版『初級日本語よみもの げんき多読ブックス』(電子書籍)全46冊
坂野永理・池田庸子・品川恭子・坂井美恵子

初級段階から楽しく読める多読教材『初級日本語よみもの げんき多読ブックス』に分冊版が登場。Box 1からBox 4までの全46冊の読み物から、気になるお話を電子書籍で1冊ごとに購入できます。
*Amazon、Honto、紀伊國屋書店ウェブストア、楽天ブックスで販売中。
*Box版に収録されているものと同内容です。重複購入にご注意ください。

<『初級日本語よみもの げんき多読ブックス』について>
『げんき多読ブックス』は、やさしい日本語で書かれた初級レベルの多読教材です。Box1~4・全46冊のシリーズには、ユーモアあふれる話、こわい話、日本の昔話、日本各地の紹介など、さまざまな読み物が揃っています。『初級日本語げんき』各課で学習ずみの文法や語彙を使って書かれているので、初級者でも辞書なしで楽しく読むことができます。


■編集後記
夏の夜に怪談(怖い話)をするのは、なぜでしょう。怖い話を聞いて涼しくなるようにとか、お盆で死者の魂が戻ってくる時期だからとか聞きます。中華圏でも旧暦七月は「鬼月」と呼び、霊界の門が開き死者の魂が戻ってくる時期だそうです。そして、怖い話も出てくるとのこと。他の国でも、怖い話をする時期がありますか?
■ Twitterもよろしくお願いします
 ジャパンタイムズ出版_NIHONGO   https://twitter.com/japantimespubjp



※本メールは、以前ジャパンタイムズ出版のウェブサイトをご利用いただいた方、採用見本をお送りした方、アンケートにご回答いただいた方、メールでのご案内を希望された方にお送りしています。
■ 配信停止 ご案内が不要の場合は  こちらより配信停止の手続きをお願いいたします。
■ 本メールは送信専用です。メールの内容についてのお問い合わせは次のアドレスにお送りください。jtp_dc@japantimes.co.jp 
■ 株式会社ジャパンタイムズ出版  プライバシーポリシー

THE NIHONGO TIMES 第5号 
2023年7月20日発行
<発行元> 株式会社ジャパンタイムズ出版
「THE NIHONGO TIMES」編集担当 

〒102-0082 東京都千代田区一番町2-2 一番町第二TGビル2F
(C) 2023 The Japan Times Publishing, Ltd. All rights reserved.