ジャパンタイムズ出版のメールマガジン「THE NIHONGO TIMES」のご購読ありがとうございます。
「THE NIHONGO TIMES」は、日本語教材の新刊やイベントの情報などをお送りするメールマガジンです。今回は記念すべき第1号をお届けします。
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【1】新刊案内
【2】デジタルストアに日本語教材e-bookが続々登場
【3】イベントのお知らせ
   ー ACTFL in Boston
   ー 日本語教育学会 賛助団体出展 
【4】NIHONGO教室だより~スペイン・バルセロナ編~
【5】『げんき』対応の多読教材、電子図書館で取扱中
【1】新刊案内
日本語が楽しく学べる、ぐんぐん伸びる ジャパンタイムズ出版の日本語教材。
レベルや習得スキル、そして目的に合わせた幅広いラインナップで、「日本語を学ぶ・教える」皆さんをバックアップします。

『東京大学教養学部のアカデミック・ジャパニーズ J-PEAK 中級』
根本愛子・ボイクマン総子 著
初級修了レベルから、分析的・批判的に考え、論理的な意見を述べられるようになることを目指す総合教材。人文・社会・自然科学からバランスよく選定したトピックが知的好奇心を刺激。精読・速読・聴解活動で背景知識を活性化しつつ、発表・ディベート・意見文などのアウトプットを通して高い思考力と発信力を養います。
B5 232ページ 英語訳付き

『ミニストーリーで覚える JLPT日本語能力試験ベスト単語N2 合格2400』
話題別コーパス研究会 著
JLPT N2に合格するための単語帳。コーパス研究に基づいて選んだ単語を科学的に分類し、「よく出る」組み合わせで452の短い文章や会話(ミニストーリー)に凝縮。試験対策だけでなく、本当に「使える」単語力と読解力が身につきます。ナチュラルスピードに近いナレーションで、リスニング対策も万全。
B6変 368ページ 英語訳・中国語訳・ベトナム語訳付き 赤シート付き

【2】デジタルストアに日本語教材e-bookが続々登場
紙書籍の出版、電子書店での配信に加え、ジャパンタイムズ出版独自の「e-book閲覧サービス」を開始いたしました。今後も語学学習テキストを順次提供予定です。

<11月よりご利用いただける書籍タイトル>
■ 初級日本語げんき [第3版](テキスト・ワークブック・教師用ガイド・解答)              

■ 中級日本語カルテット(テキスト・ワークブック)
■ JLPT日本語能力試験 ベスト総合問題集(N1~N3)/ベスト単語(N3・N4)
■ KANJI LOOK AND LEARN(テキスト・ワークブック)
■ 日本語基本文法辞典/日本語文法辞典[中級編]/日本語文法辞典[上級編]

【3】イベントのお知らせ
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 ACTFL in Boston
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ボストン(米国)で開かれるACTFL Convention & Expoにて『初級日本語よみもの げんき多読ブックス(電子版)』の説明会を行います。『初級日本語げんき』に対応した『げんき多読ブックス』。ユーモアあふれる話、こわい話、日本の昔話、日本各地の紹介など、全46冊で構成される本教材の概要のほか、授業での使用例などをご紹介いたします。ぜひご参加ください。

ACTFL 2022 - Exhibitor's Workshop
3:30 pm - 4:15 pm, Saturday, November 19
A Look at New TADOKU: GENKI Japanese Readers
Boston Convention & Exhibition Center 
Room: Exhibitor Workshop Room #2, Exhibit Hall A & B1
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 日本語教育学会 賛助団体出展
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日本語教育学会秋季大会 賛助団体会員出展ブースにて、オンラインセッションを行います。
新刊『東京大学教養学部のアカデミック・ジャパニーズ J-PEAK 中級』のコンセプトや教材構成について、著者よりご紹介いただきます。事前申込不要・参加費無料のコーナーです。お気軽にお越しください。

日時:2022年11月26日(土) 15:30~16:00(第3会場)


【4】NIHONGO教室だより~スペイン・バルセロナ編~ 
取材協力:高塚直子先生
 世界各地で日本語を教える先生にお話を伺って、最新事情をお届けします!

◆ スペインの日本語人気
 スペインはありがたいことに親日的な人が多く、日本に行ったことがある人も比較的多い国だと思います。アジア言語の中で日本語の人気は一番高く、電車で日本語の本を読んでいると、ときどき日本語で「日本人ですか」と話しかけられます。2018年度の日本語教育機関調査(国際交流基金)では、日本語学習者がその前の2015年度調査に比べて約1.6倍に増えました*1。日本にルーツのある子供も増えていて、継承語としての日本語学習者も、今後さらに増えていくのではないかと思います。
 日本語学習者は、日本のアニメ・漫画、日本食に興味がある人が多いです。また、日本文学への関心も高まっていると感じます。担当クラスにも「夏目漱石が好き」「川端康成を(スペイン語翻訳で)読んでいる」という学習者がいて、いつか日本語で原作を読んでみたいと言っていました。本屋に行くと日本文学のスペイン語翻訳本が充実していて、装丁も日本をイメージしたデザインでアピールされているように感じます。
 スペインと日本は違うようで似ているようなところがあります。例えばフラメンコの歌い方と日本の演歌は情緒的、哀愁的な感じが似ていると思う今日この頃です。また、私の家の近所の公園には日本のもみじとそっくりな葉が赤く色づき始めています。

◆ カサ・アジアでの日本語講座
 私は今、スペインのマドリードとバルセロナにある「カサ・アジア」という公立機関の日本語講座*2で日本語を教えています。1コースは3~4か月で、レベルA1(入門)からB1(中級)まで開講されています。クラスには幅広い年代の方がいて、大学生と年配の学習者がまるでお孫さんとおじいさんのような感じで仲良く勉強しているのを見ると、微笑ましく思います。

◆ コロナ禍による影響
 バルセロナのカサ・アジアは、以前は世界遺産のサン・パウ病院(写真)内にある教室で授業を行っていたこともありましたが、コロナウイルス感染拡大後、全てオンライン講座になりました。オンライン講座になったことで、コロナ禍前はバルセロナから集まっていた学習者が、スペイン各地から集まるようになりました。スペイン国外から参加する学習者もいて、学習者の背景が一気に多様化しています。例えば、今教えているコースには、バルセロナ、マドリード、さらにオランダから学習者が参加しています。

 オンライン講座になったことで、日本語を勉強したくても近くに学校がなかった人が参加できるようになり、学習者の数も増えました。スペイン語を日常的に使用している日本語学習者には、スペイン語解説付きで日本語ネイティブから学べるというのが魅力的なようです。ただ、今はYouTubeや他の無料オンラインコースでも日本語を学ぶことができるので、私たちの講座の強みを考えなければならないと思っています。

◆ 学習者との関係作りを大切に
 スペイン国内の他の学校では、オンラインではなく教室で授業を行っているところもあります。スペイン人は人と会っておしゃべりするのが好きな人が多いので、教室の授業のほうが人気があるようです。一方で学校が遠い、仕事や育児で時間の制約があるなどの理由でオンラインのほうがいいという人もいます。赤ちゃんを膝に乗せて学んでいた学習者もいました。
 今教えているクラスはオンラインで2年続いているのですが、よく話す大変雰囲気の良いクラスです。オンライン講座でも、カリキュラムや授業時間の許す範囲で一人一人の学習者の反応を見たり、質問やコメントをよく聞いて誠実に対応していくことで、学習者との信頼関係が少しずつ築かれ、教室の授業と同じような良い関係作りができるのだなと感じています。また、より深く学習者とコミュニケーションをするために、スペイン語やスペインの文化についても学び続けることも非常に大切だと思っています。

*1  国際交流基金 日本語教育 国・地域別情報 スペイン(2020年度)
*2  カサ・アジア
の日本語講座は、国際交流基金マドリード日本文化センターと連携して運営されています。

【5】『げんき』対応の多読教材、電子図書館で取扱中
『初級日本語げんき』のテキストに対応した学校・団体向け日本語多読教材、『げんき多読ブックス』。電子図書館でも扱っております。11月からは『げんき2』に対応のVol.2(全22冊)も順次販売開始。この機会にぜひご利用ください。


THE NIHONGO TIMES 1号をお届けしましたが、いかがでしたか? これから最新の情報などをお届けしていきますので、どうぞよろしくお願いします。
さて、今年もあと1か月と少しとなりました。毎年12月12日ごろ、京都の清水寺で「今年の漢字」が発表されます。皆さんも1年の締めくくりとして「今年の漢字」を考えてみるのはいかがでしょうか?
★「 今年の漢字
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THE NIHONGO TIMES 第1号 
2022年11月18日発行
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