バックナンバー

  • 2025/12/08 (Mon) 11:00
    『世界』メールマガジン/2026年1月号【特集1: 創刊80年 それでも人間を信じる】 【特集2:ハラスメントの現在地】
  • 2025/11/08 (Sat) 11:00
    『世界』メールマガジン/2025年12月号【特集1:創刊一〇〇〇号 私たちはどう生きてきたか】 【特集2:高市以降の政治地図】
  • 2025/10/08 (Wed) 11:00
    『世界』メールマガジン/2025年11月号【特集1: あなたと移民】 【特集2:軋む医療、命のゆくえ】
  • 2025/09/08 (Mon) 11:00
    『世界』メールマガジン/2025年10月号【特集1: 働き続ける私たち】 【特集2:居場所なき子ども】
  • 2025/08/08 (Fri) 11:00
    『世界』メールマガジン/2025年9月号【特集1: 政党政治の果て】 【特集2:ガザのいま、中東の未来】
  • 2025/07/08 (Tue) 11:00
    『世界』メールマガジン/2025年8月号
  • 2025/06/06 (Fri) 11:00
    『世界』メールマガジン/2025年7月号【特集1:憎悪の政治学 】 【特集2:私たちはなぜ不安なのか】
  • 2025/05/08 (Thu) 11:00
    『世界』メールマガジン/2025年6月号【特集1: 科学VS政治】 【特集2:老いる社会】
  • 2025/04/08 (Tue) 11:00
    『世界』メールマガジン/2025年5月号【特集1:憲法を取り戻す】 【特集2:ビッグテックと権力】
  • 2025/03/07 (Fri) 11:00
    『世界』メールマガジン/2025年4月号【特集1:学校依存社会】 【特集2:もうひとつの韓国】
  • 2025/02/07 (Fri) 11:00
    『世界』メールマガジン/2025年3月号【特集1:マイノリティを生きる】 【特集2:政治と生活再建】
  • 2025/01/08 (Wed) 11:00
    『世界』メールマガジン/2025年2月号【特集1:マスコミはなぜ嫌われるのか】 【特集2:検察失墜】
  • 2024/12/06 (Fri) 11:00
    『世界』メールマガジン/2025年1月号【特集1:1995 終わりと始まり】 【特集2:そしてアメリカは去った】
  • 2024/11/08 (Fri) 11:00
    『世界』メールマガジン/2024年12月号【特集1:視えない中国】 【特集2:私たちのエネルギー】
  • 2024/10/08 (Tue) 11:00
    『世界』メールマガジン/2024年11月号【特集1:アメリカという難問】 【特集2:フリーランスを生きる】
  • 2024/09/06 (Fri) 11:00
    『世界』メールマガジン/2024年10月号【特集1:暴力と政治】 【特集2:核危機の人新世】
  • 2024/08/08 (Thu) 11:00
    『世界』メールマガジン/2024年8月号【特集1:教育とジェンダー】【特集2:癒えない傷、終わらない戦争】
  • 2024/07/08 (Mon) 11:00
    『世界』メールマガジン/2024年8月号【特集1:戦争をとめる】【特集2:看取りのあとで】
  • 2024/06/07 (Fri) 11:00
    『世界』メールマガジン/2024年7月号【特集1:スポーツと権力】【特集2:日本の中の外国人】
  • 2024/05/08 (Wed) 11:00
    『世界』メールマガジン/2024年6月号【特集1:軍拡進行国家】【特集2:SNSと子どもたち】
  • 2024/04/08 (Mon) 11:00
    『世界』メールマガジン/2024年5月号【特集1:地方対中央】【特集2:暴力の起源──植民地主義を問う】
  • 2024/03/08 (Fri) 11:00
    『世界』メールマガジン/2024年4月号【特集1:トランプふたたび】【特集2:人権を取り戻す】
  • 2024/02/08 (Thu) 11:00
    『世界』メールマガジン/2024年3月号【特集1:さよなら自民党 派閥・世襲・裏金】【特集2:働けど働けど】
  • 2024/01/06 (Sat) 11:00
    『世界』メールマガジン/2024年2月号【特集1:リベラルに希望はあるか】【特集2:受験という迷路】
  • 2023/12/08 (Fri) 11:00
    『世界』メールマガジン/2024年1月号【特集1:ふたつの戦争、ひとつの世界】【特集2:ディストピア・ジャパン】
  • 2023/11/08 (Wed) 11:00
    『世界』メールマガジン/2023年12月号【特集1:限界を生きる──超高齢社会の老後とは】【緊急特集:ガザ 極限の人道危機】
  • 2023/10/06 (Fri) 11:00
    『世界』メールマガジン/2023年11月号【特集1:大阪とデモクラシー──維新・万博・都市の地層】【特集2:デジタルの壁】
  • 2023/09/08 (Fri) 11:00
    『世界』メールマガジン/2023年10月号【特集1:瀕死の1.5℃目標──政治よ目覚めよ】【特集2:日本政治の底──ポスト岸田の論点】
  • 2023/08/08 (Tue) 11:00
    『世界』メールマガジン/2023年9月号【特集1:私たちの日韓関係】【特集2:専門職の危機──研究者・官僚・医師・教員】
  • 2023/07/07 (Fri) 11:00
    『世界』メールマガジン/2023年8月号【特集:安倍政治の決算】
  • 2023/06/08 (Thu) 14:00
    『世界』メールマガジン/2023年7月号【特集1:狂騒のChatGPT】【特集2:交錯する人権と外交】
  • 2023/05/08 (Mon) 14:30
    『世界』メールマガジン/2023年6月号【特集1:現代日本のSNS空間】【特集2:もうひとつの資本主義へ――宇沢弘文という問い】
  • 2023/04/07 (Fri) 13:00
    『世界』メールマガジン/2023年5月号【特集1:新しい戦前と憲法】【特集2:見えない貧困】
  • 2023/03/16 (Thu) 15:02
    『世界』メールマガジン/2023年4月号【特集1:痛みからつながる──女性と法の現在】【特集2:保学校 息苦しさからの脱却】
  • 2023/02/08 (Wed) 14:00
    『世界』メールマガジン/2023年3月号【特集1:世界史の試練 ウクライナ戦争】【特集2:保育の貧困――「異次元の少子化対策」を問う】
  • 2023/01/09 (Mon) 14:00
    『世界』メールマガジン/2023年2月号【特集1:習近平新時代 共存の道は】【特集2:コロナは日本をどう変えた?】
  • 2022/12/08 (Thu) 11:00
    『世界』メールマガジン/2023年1月号【特集1:経済停滞 出口を見つける】【特集2:アメリカの憂鬱――2024年大統領選の焦点】
  • 2022/11/08 (Tue) 11:00
    『世界』メールマガジン/2022年12月号【特集1:カルト・宗教・政治】【特集2:分断された国際秩序】
  • 2022/10/07 (Fri) 11:00
    『世界』メールマガジン/2022年11月号 【特集:戦後民主主義に賭ける】
  • 2022/09/08 (Thu) 11:00
    『世界』メールマガジン/2022年10月号 【特集1:変革の最前線】【特集2:オンラインと自由――誹謗中傷から考える】
  • 2022/08/08 (Mon) 11:00
    『世界』メールマガジン/2022年月号9月号 【特集1:歴史否定論 克服は可能か?】【緊急特集:元首相銃撃殺害 何が問われているか】
  • 2022/06/08 (Wed) 16:00
    『世界』メールマガジン/2022年月号7月号 【特集1:軍拡が平和をもたらすのか】【特集2:侵略の代償――ウクライナ危機と国際社会】
  • 2022/05/09 (Mon) 17:00
    『世界』メールマガジン/2022年月号6月号 【特集1:核軍縮というリアリティ】【特集2:批判的野党がなぜ必要か】
  • 2022/04/08 (Fri) 11:00
    『世界』メールマガジン/2022年5月号 【特集1:沖縄「復帰」ゼロ年】【緊急特集:ウクライナ――平和への道標と課題】
  • 2022/03/08 (Tue) 14:00
    『世界』メールマガジン/2022年月号4月号 【特集1:中国とどう向き合うか】【特集2:コロナ禍と子どもたち】
  • 2022/02/15 (Tue) 11:30
    『世界』メールマガジン/2022年3月号 【特集1:経済安保の裏側】【特集2:維新の政治――「改革」の幻惑】
  • 2022/01/18 (Tue) 11:00
    『世界』メールマガジン/2022年2月号 【特集1:クルマの社会的費用】【特集2:日本司法の "独自進化"】
  • 2021/12/10 (Fri) 15:45
    『世界』メールマガジン/2022年1月号 【特集1:ケアーー人を支え、社会を変える】【特集2:気候危機と民主主義――COP26からの出発】
  • 2021/11/11 (Thu) 11:00
    『世界』メールマガジン/2021年12月号 【特集1:学知と政治】【特集2:コロナ660日】
  • 2021/10/19 (Tue) 11:01
    『世界』メールマガジン/2021年11月号 【特集1:反平等─新自由主義日本の病理】【特集2:入管よ、変われ】
  • 2021/09/13 (Mon) 15:00
    『世界』メールマガジン/2021年10月号 【特集1:脱成長――コロナ時代の変革構想】【特集2:東京オリンピック 失敗の本質】
  • 2021/08/05 (Thu) 16:40
    『世界』メールマガジン/2021年9月号 【特集1:企業を変える――気候・人権・SDGs】【特集2:最前線列島――日米安保 70 年】
  • 2021/07/09 (Fri) 11:00
    『世界』メールマガジン/2021年8月号 【特集:サピエンス減少――人類史の折り返し点】
  • 2021/06/10 (Thu) 11:00
    『世界』メールマガジン/2021年7月号 【特集1:スマホとヒトと民主主義】【特集2:さらば、オトコ政治】
  • 2021/05/14 (Fri) 11:00
    『世界』メールマガジン/2021年6月号 【特集1:イベント資本主義――その破局】【特集2:気候変動とエネルギー】
  • 2021/04/15 (Thu) 11:00
    『世界』メールマガジン/2020年5月号 【特集1:人新世とグローバル・コモンズ】 【特集2:貧困と格差の緊急事態】
  • 2021/03/08 (Mon) 11:00
    『世界』メールマガジン/2021年4月号 【特集1:デジタル監視体制】【特集2:社会民主主義という選択肢】
  • 2021/02/12 (Fri) 11:00
    『世界』メールマガジン/2021年3月号 【特集1:21世紀の公害】【特集2:軍事化される琉球弧】
  • 2020/07/09 (Thu) 11:00
    『世界』メールマガジン/2020年8月号 【特集1:グリーン・リカバリー】【特集2:パンデミック後の中国社会】
  • 2020/06/11 (Thu) 17:00
    『世界』メールマガジン/2020年7月号 【特集1:転換点としてのコロナ危機】【特集2:共犯のマスメディア】
  • 2020/05/14 (Thu) 15:00
    『世界』メールマガジン/2020年6月号 【特集1:生存のために――コロナ禍のもとの生活と生命】【特集2:大恐慌とグリーン・ニューディール】
  • 2020/04/08 (Wed) 11:00
    『世界』メールマガジン/2020年5月号 【特集1:コロナショック・ドクトリン】【特集2:デジタル教育の虚実】
  • 2020/03/09 (Mon) 15:00
    『世界』メールマガジン/2020年4月号 【特集:原子力帝国の闇】
  • 2020/02/07 (Fri) 11:00
    『世界』メールマガジン/2020年3月号 【特集1:災害列島改造論】 【特集2:もはや不可避の脱石炭】
  • 2020/01/08 (Wed) 11:00
    『世界』メールマガジン/2020年2月号 【特集1:フィクション化する政治】 【特集2:街頭から再構築する民主主義】
  • 2019/12/17 (Tue) 16:00
    『世界』メールマガジン/2020年1月号 【特集:抵抗の民主主義】
  • 2019/11/11 (Mon) 15:00
    『世界』メールマガジン/2019年12月号 【特集1:気候クライシス】【特集2:難民を追いつめる日本】
  • 2019/10/10 (Thu) 15:00
    『世界』メールマガジン/2019年10月号 【特集1:脱・オトナ目線の教育へ】【特集2:〈ポスト2025〉の生活保障】
  • 2019/09/06 (Fri) 11:00
    『世界』メールマガジン/2019年10月号 【特集1:AI兵器と人類】【特集2:日韓関係の再構築へ】
  • 2019/08/13 (Tue) 11:00
    『世界』メールマガジン/2019年9月号 【特集1:なぜ賃金が上がらないのか】【特集2:アフリカ 人々が変える大陸】

『世界』メールマガジン/2025年8月号

2025/07/08 (Tue) 11:00
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■■ 『世界』メールマガジン/2025年8月号
■■                  vol.#0122
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■『世界』2025年8月号(第996号)好評発売中
2025年7月8日発行
定価1045円(税込)
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▼本号の目次
戦後80年特集 第1部/戦後80年特集 第2部/注目記事/世界の潮/本との出会い/連載/編集後記/読者談話室・投稿募集/『世界』臨時増刊月号のご案内/『世界』から生まれた本/「WEB世界」のご案内

┏━━━━━━━━━━━━━━┓
┃戦後80年特集 民主主義の興亡 ┃第1部 遠い平和
┗━━━━━━━━━━━━━━╋…──────────────────────
〈対談〉
「12日」の代償──米イラン攻撃は何をもたらすか
三牧聖子(同志社大学)×中西久枝(同志社大学)

〈連載特別編〉
銃口を内側に向けた国の戦後──アジアとアメリカのあいだ 第8回
望月優大(ライター)

もはや時間はない──アウシュヴィッツ解放八〇周年に
最上敏樹(バーゼル大学客員教授)

原始化される社会──ロシア内政学者が解説する教育・徴兵・法制度の現在
奈倉有里(ロシア文学研究者)

〈対談〉
メディアは公共性を取り戻せるか
宇野重規(東京大学)×国谷裕子(ジャーナリスト)

「失敗」という本質──民主主義は幻滅から立て直せる
山本昭宏(神戸市外国語大学)

〈対談〉
日本滅亡を回避できるか
柳井 正(ファーストリテイリング)×寺島実郎(日本総合研究所)

日本学術会議 悪法の核心
加藤陽子(東京大学)

〈対談〉
憲法は生きている──公共訴訟という可能性
江島晶子(明治大学)×谷口太規(弁護士)

民主主義を手放せるか
暉峻淑子(経済学者)

┏━━━━━━━━━━━━━━┓
┃戦後80年特集 民主主義の興亡 ┃第2部 「戦後」の現在
┗━━━━━━━━━━━━━━╋…──────────────────────

「昭和一〇〇年」の政治的文脈
吉田 裕(一橋大学名誉教授)

閉じ込められた声を聴き続ける──沖縄と社会的記憶
謝花直美(琉球大学)

日本と台湾のあいだ──成熟する台湾の民主主義と日本の責任
家永真幸(東京女子大学)

〈インタビュー〉
アジアにいちばん近い場所から──戦後80年、日韓基本条約60年に思う
姜尚中(東京大学名誉教授)、聞き手=前川仁之(ノンフィクションライター)
戦後80年 最初と最後の政治風景
大澤真幸(社会学者)

〈リレー連載 「戦後」解体〉
植民地化された他者の声──フェミニズムを/から問う
高内悠貴*たかの字は梯子高(弘前大学)×趙慶喜(聖公会大学)×本山央子(フェミニズム運動・研究)、司会=福永玄弥(東京大学)

日々戦争を体験する私たち
玉城 愛(沖縄女性運動史研究)

吉原と日本人──性の尊厳にたどり着くまで
横山百合子(国立歴史民俗博物館名誉教授)

教科書のなかの太平洋戦争──戦争児童文学教材はいま
黒川麻実(愛知県立大学)

戦争被害 放置されてきた軍民・内外差別
有光 健(早稲田大学国際和解学研究所)

〈インタビュー〉
空襲被害者は訴える──救済法の実現を、今年こそ
根本徳三(東京空襲犠牲者遺族会)

長崎から「地球市民」になる──被爆者から受け取ってきたもの
平林千奈満(小学校教諭)

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◆注目記事
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〈スケッチ〉
聞けるものなら
滝口悠生(小説家)

〈シリーズ夜店〉
表現の自由のフロンティア──「思想の市場」とその外部
山羽祥貴(東京都立大学)

この社会の社会学 第7回 社会学的な死
石岡丈昇(日本大学)

〈対談〉
ひとりで暮らすふたりの話
津村記久子(作家)×和田靜香(ライター)

言葉と言葉のかくれんぼ 第16回 戦争のあとがき
斎藤真理子(翻訳家)

〈SEKAI Review of Films〉
私たちの新しい根拠──『黒川の女たち』
胡桃澤伸(劇作家、精神科医)

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◇世界の潮
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◇韓国大統領選を読む──世代、ジェンダー、アスファルト右派
堀山明子(毎日新聞)

◇アベノマスク訴訟──安倍政権、隠蔽体質のその一端
大瀧哲彰(朝日新聞)

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◇本との出会い
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◇読書・観賞日記 読んで、観て、聴いて
酒井啓子(千葉大学)

◇本とチェック 第27回 詩の魔法
金承福(クオン代表)

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●連載
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連載
隣のジャーナリズム ブレる皇位継承報道
井上 亮(ジャーナリスト)

あたふたと身支度 第11回 戦争なんて地獄に落ちろ
高橋純子(朝日新聞)

午前1時のメディアタイムズ 第5回 ケイトリン・クラークは敵か味方か
若林 恵(編集者/黒鳥社)

片山善博の「日本を診る」(189) 県議への情報漏洩事案から「議会根回し」を診る
片山善博(大正大学)

「変わらない」を変える 第27回 反自由主義政治への転換
三浦まり(上智大学)

気候再生のために 第35回 異常高温の脅威 いのちをまもるための行動
高村ゆかり(東京大学)

ドキュメント激動の南北朝鮮 第336回(25・5~6)
編集部

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○記憶をもった鏡 平敷兼七『山羊の肺』
戸田昌子(写真史家)

○岩波俳句
選・文 池田澄子(俳人)

○アムネスティ通信

○読者談話室

○編集後記

○表紙画
土屋未久(表紙・裏表紙 響く 2025)

○キャラクター・扉絵
西村ツチカ

○アートディレクション
須田杏菜 

○本文デザイン
大原由衣+都井美穂子

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編集後記
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 B2爆撃機が太平洋を飛行している。六月の日曜の朝、ニュースを目にしたときは、威嚇目的だろうと思っていた。少ししてアメリカが既にイランの核施設を攻撃していたとの速報が入る。隣で仮面ライダーを見ていた息子に、たいへんだ、外国で戦争が始まったと伝えると、「でもここは大丈夫なんだよね」と落ち着いている。
 イランに対するイスラエルの「自衛のための先制攻撃」、続くアメリカによる直接介入。この事態に欧州各国が毅然とした態度をとれない背景には、ウクライナ戦争の影響──アメリカが欧州の安全保障から手をひくことへの懸念があるという。
 電撃停戦の直後にも、イスラエルはガザ住宅地を空爆、軍参謀総長は「焦点はガザへと戻った」と述べた。戦争前から「天井のない監獄」と言われたガザの人道危機が極限まで悪化するなか、国連の発言力がいっそう低下している、との指摘はあまりに重い(第1部 三牧聖子さん×中西久枝さん対談)。
 戦後八〇年とはどのような節目なのか。沖縄戦をめぐる自民党や参政党議員の発言に凝縮されるように、歴史の否定、あるいは希薄化はより深刻になっている。他方で、世界に戦火がひろがり、残された証言、記録が、現在に立ち上がってくる面もある。
 今回の特集を導き、伴走していただいたのは、戦争体験者の声にずっと耳を傾けてきた人たち、終わらない不条理のなかで、戦争の区切りについて考え続けてきた人たちだった。
 謝花直美さんは、メディアの働きかけ、また県史の編纂・刊行などを通じて沖縄戦の記憶が社会化されたことの意義と同時に、沖縄の現代社会を生きる人々は、今も「問題」に生を規定され、声を閉じ込められているという。性の尊厳のように、戦前から続く文脈のなか、今ようやく正面から向き合われ始めたテーマもある(第2部 横山百合子さん論考)。目の前の民主主義の姿を未来への証言として残したいと特集を組んだが、編集の過程で、八〇年の地平が垣間見えた。
 メディア、憲法をめぐる第1部の対談ではそれぞれ「公共性」が鍵として挙げられているが、心に浮かんだのは神戸・新開地の景色だった。
 津村記久子さんと和田靜香さんとの対談のあと、新開地アートひろばを通りかかると、大きなソファに寝転んで宿題をしたり、ゲーム機をのぞき込んだりする小学生、食堂でくつろぐおじいさん、テーブルを囲んで手話で話す人たち……そんな空間があった。
 ふたりが愛読する石垣りんは、一九五一年に「雪崩のとき」という詩を残している。
 “すべてがそうなってきたのだから仕方がない”というひとつの言葉が/遠い嶺のあたりでころげ出すと/もう他の雪をさそって/しかたがない、しかたがない/……/と、落ちてくる。 
 ああ あの雪崩、/あの言葉の/だんだん勢いづき/次第に拡がってくるのが/それが近づいてくるのが
 私にはきこえる/私にはきこえる。

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読者談話室・投稿募集
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投稿要項:800字以内
身近な話題や本誌へのご意見、ご感想などをお寄せください。
住所・氏名・年齢・職業・電話番号を明記の上、「世界」編集部読者談話室係まで。
掲載者には「世界」オリジナル図書カードを進呈。
投稿原稿の返却、採否の連絡はいたしません。二重投稿はお断りします。
また、文意を損なわない範囲で手を加えさせていただくことがあります。
どうぞご了承ください。

WEB投稿:https://www.iwanami.co.jp/sekai_lounge/
メール投稿:sekai@iwanami.co.jp

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~~『世界』臨時増刊号のご案内~~
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◎『世界』臨時増刊 ウクライナ侵略戦争──世界秩序の危機
『世界』編集部 編
2022年4月14日刊
定価1,320円

https://iwnm.jp/022242
※書籍版はご好評につき品切れとなりましたが、電子書籍版を配信中です。

国際社会は冷戦終結以降、最大の危機を迎えた。核大国による侵略という事態をどう理解し、どう対峙するのか。多角的に検証する。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
~~『世界』から生まれた本~~
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◎ケアの物語 フランケンシュタインからはじめる(岩波新書)
小川 公代
定価1100円
https://iwnm.jp/432071

強者が押しつける「正義」の物語ではなく、尊厳を踏みにじられた人々が紡ぐ〈小さな物語〉を求めて。

◎ブラック・カルチャー──大西洋を旅する声と音(岩波新書)
中村 隆之
定価1056円
https://iwnm.jp/432061

ブラック・カルチャーを貫く、アフリカ帰還という主題。音楽、文学、アートからその歴史と現在を旅する。

◎魂の教育──よい本は時を超えて人を動かす
森本 あんり
定価3190円

https://iwnm.jp/061669

『世界』好評連載「ボナエ・リテラエ」で紡がれた、実存をかけた神学遍歴の先の、ある救済の物語。

◎プリズン・サークル
坂上 香
定価2,200円

https://iwnm.jp/061526

人は、ひとりでは罪と向き合えない。日本初となる刑務所内での長期撮影、一〇年超の取材がここに結実。

◎学問と政治 学術会議任命拒否問題とは何か(岩波新書)
芦名定道、宇野重規、岡田正則、小沢隆一、加藤陽子、松宮孝明
定価924円

https://iwnm.jp/431925

日本学術会議会員任命拒否には、日本社会の矛盾が象徴されている。当事者六名が、その背景と本質を問う。

◎読書会という幸福(岩波新書)
向井和美
定価946円

https://iwnm.jp/431932

本を語ることは人生を語ること。三十年以上続く、豊穣な「魂の交流の場」への想いをやわらかな文章で綴る。

◎沖縄という窓 クロニクル2008―2022
山城紀子、松元 剛、親川志奈子
定価2,420円

https://iwnm.jp/061541

三人の書き手が多角的に描き出す沖縄の同時代史。一四年にわたる雑誌『世界』好評リレー連載を単行本化。

◎いま、この惑星で起きていること 気象予報士の眼に映る世界
森さやか
定価902円

https://iwnm.jp/500954

世界各地で観測される異常気象を気象予報士の立場で解説し、今後について考察する。『世界』の大好評連載をまとめた一冊。

◎孤塁 双葉郡消防士たちの3・11(岩波現代文庫)
吉田千亜
定価1,100円

https://iwnm.jp/603333

死と隣り合わせで震災と原発災害に対応した消防士たちを丹念に取材。当時の緊迫を描き出した迫力作。

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◇◆『世界』から生まれた本関連のイベント情報
小川公代×谷川嘉浩トークイベント「ケアという冒険へ」◆◇
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2025年 7月9日(水) 19:00
代官山 蔦屋書店3号館 2階 イベントスペース/ZOOM配信
オフライン(代官山 蔦屋書店内)、オンライン同時開催イベント

『ケアの物語 フランケンシュタインからはじめる』(岩波書店)刊行記念 小川公代×谷川嘉浩トークイベント「ケアという冒険へ」

『ケアの物語 フランケンシュタインからはじめる』(岩波新書)で、著者の小川公代さんは、つぎはぎだらけの怪物のホラー作品として知られる「フランケンシュタイン」を、生に寄り添う「ケアの物語」として読み解きます。
そして、『進撃の巨人』や村上春樹をはじめとした、たくさんのアニメや小説、映画、ドラマとつなぎあわせながら、物語をとおして現代社会を生きぬくための視座を与えてくれます。
対談相手は、『増補改訂版 スマホ時代の哲学』などで知られる、哲学者の谷川嘉浩さんです。強者による「正しさ」の論理が氾濫する「常時接続の世界」におけるサバイバル術を説く谷川さんは、小川さんの新著をどのように読んだのでしょうか。
いま話題の文学者と哲学者の対話に、ぜひご注目ください。

*『ケアの物語 フランケンシュタインからはじめる』は、『世界』2024年1~4月号、6~10月号、12月号に掲載した連載「〈小さな物語〉の復興──『フランケンシュタイン』を読む」全10回をもとに大幅に加筆修正した一冊です。

【参加条件】
イベントチケット予約・販売サービス「Event Manager」にて、いずれかの対象商品をご購入いただいたお客様がご参加いただけます。

【対象商品】
■来店参加…65名様
・イベント [来店参加] 券(2,200円/税込)
・書籍『ケアの物語 フランケンシュタインからはじめる』(岩波書店・1,100円/税込)+イベント [来店参加] 券(1,600円/税込) セット 2,700円(税込)
来店のお客様の書籍は、当日受付にてお渡しいたします。

■オンライン視聴参加…400名様
・イベント [オンライン参加] 券(1,600円/税込)
・書籍『ケアの物語 フランケンシュタインからはじめる』 (岩波書店・1,100円/税込)+イベント [オンライン参加] 券(1,100円/税込) +送料(550円)セット 2,750円(税込)
オンライン参加のお客様の書籍は入荷後(6/20頃予定)順次配送いたします。

ご予約はこちらからお願いいたします。
https://eventmanager-plus.jp/get/aa12da5183533cd66a0cde8f1be97a15bf9ad3f8bfb2e70c7b9b80bac5558fc4

会期::2025年7月9日(水)
時間::19:00~20:30(15分前より入場/接続可能です)
場所::蔦屋書店3号館 2階 イベントスペース/ZOOM配信
主催::代官山 蔦屋書店
共催・協力::岩波書店
問い合わせ先:: daikanyama.tsutayabooks.onlineevent@ccc.co.jp

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