バックナンバー

  • 2025/12/08 (Mon) 11:00
    『世界』メールマガジン/2026年1月号【特集1: 創刊80年 それでも人間を信じる】 【特集2:ハラスメントの現在地】
  • 2025/11/08 (Sat) 11:00
    『世界』メールマガジン/2025年12月号【特集1:創刊一〇〇〇号 私たちはどう生きてきたか】 【特集2:高市以降の政治地図】
  • 2025/10/08 (Wed) 11:00
    『世界』メールマガジン/2025年11月号【特集1: あなたと移民】 【特集2:軋む医療、命のゆくえ】
  • 2025/09/08 (Mon) 11:00
    『世界』メールマガジン/2025年10月号【特集1: 働き続ける私たち】 【特集2:居場所なき子ども】
  • 2025/08/08 (Fri) 11:00
    『世界』メールマガジン/2025年9月号【特集1: 政党政治の果て】 【特集2:ガザのいま、中東の未来】
  • 2025/07/08 (Tue) 11:00
    『世界』メールマガジン/2025年8月号
  • 2025/06/06 (Fri) 11:00
    『世界』メールマガジン/2025年7月号【特集1:憎悪の政治学 】 【特集2:私たちはなぜ不安なのか】
  • 2025/05/08 (Thu) 11:00
    『世界』メールマガジン/2025年6月号【特集1: 科学VS政治】 【特集2:老いる社会】
  • 2025/04/08 (Tue) 11:00
    『世界』メールマガジン/2025年5月号【特集1:憲法を取り戻す】 【特集2:ビッグテックと権力】
  • 2025/03/07 (Fri) 11:00
    『世界』メールマガジン/2025年4月号【特集1:学校依存社会】 【特集2:もうひとつの韓国】
  • 2025/02/07 (Fri) 11:00
    『世界』メールマガジン/2025年3月号【特集1:マイノリティを生きる】 【特集2:政治と生活再建】
  • 2025/01/08 (Wed) 11:00
    『世界』メールマガジン/2025年2月号【特集1:マスコミはなぜ嫌われるのか】 【特集2:検察失墜】
  • 2024/12/06 (Fri) 11:00
    『世界』メールマガジン/2025年1月号【特集1:1995 終わりと始まり】 【特集2:そしてアメリカは去った】
  • 2024/11/08 (Fri) 11:00
    『世界』メールマガジン/2024年12月号【特集1:視えない中国】 【特集2:私たちのエネルギー】
  • 2024/10/08 (Tue) 11:00
    『世界』メールマガジン/2024年11月号【特集1:アメリカという難問】 【特集2:フリーランスを生きる】
  • 2024/09/06 (Fri) 11:00
    『世界』メールマガジン/2024年10月号【特集1:暴力と政治】 【特集2:核危機の人新世】
  • 2024/08/08 (Thu) 11:00
    『世界』メールマガジン/2024年8月号【特集1:教育とジェンダー】【特集2:癒えない傷、終わらない戦争】
  • 2024/07/08 (Mon) 11:00
    『世界』メールマガジン/2024年8月号【特集1:戦争をとめる】【特集2:看取りのあとで】
  • 2024/06/07 (Fri) 11:00
    『世界』メールマガジン/2024年7月号【特集1:スポーツと権力】【特集2:日本の中の外国人】
  • 2024/05/08 (Wed) 11:00
    『世界』メールマガジン/2024年6月号【特集1:軍拡進行国家】【特集2:SNSと子どもたち】
  • 2024/04/08 (Mon) 11:00
    『世界』メールマガジン/2024年5月号【特集1:地方対中央】【特集2:暴力の起源──植民地主義を問う】
  • 2024/03/08 (Fri) 11:00
    『世界』メールマガジン/2024年4月号【特集1:トランプふたたび】【特集2:人権を取り戻す】
  • 2024/02/08 (Thu) 11:00
    『世界』メールマガジン/2024年3月号【特集1:さよなら自民党 派閥・世襲・裏金】【特集2:働けど働けど】
  • 2024/01/06 (Sat) 11:00
    『世界』メールマガジン/2024年2月号【特集1:リベラルに希望はあるか】【特集2:受験という迷路】
  • 2023/12/08 (Fri) 11:00
    『世界』メールマガジン/2024年1月号【特集1:ふたつの戦争、ひとつの世界】【特集2:ディストピア・ジャパン】
  • 2023/11/08 (Wed) 11:00
    『世界』メールマガジン/2023年12月号【特集1:限界を生きる──超高齢社会の老後とは】【緊急特集:ガザ 極限の人道危機】
  • 2023/10/06 (Fri) 11:00
    『世界』メールマガジン/2023年11月号【特集1:大阪とデモクラシー──維新・万博・都市の地層】【特集2:デジタルの壁】
  • 2023/09/08 (Fri) 11:00
    『世界』メールマガジン/2023年10月号【特集1:瀕死の1.5℃目標──政治よ目覚めよ】【特集2:日本政治の底──ポスト岸田の論点】
  • 2023/08/08 (Tue) 11:00
    『世界』メールマガジン/2023年9月号【特集1:私たちの日韓関係】【特集2:専門職の危機──研究者・官僚・医師・教員】
  • 2023/07/07 (Fri) 11:00
    『世界』メールマガジン/2023年8月号【特集:安倍政治の決算】
  • 2023/06/08 (Thu) 14:00
    『世界』メールマガジン/2023年7月号【特集1:狂騒のChatGPT】【特集2:交錯する人権と外交】
  • 2023/05/08 (Mon) 14:30
    『世界』メールマガジン/2023年6月号【特集1:現代日本のSNS空間】【特集2:もうひとつの資本主義へ――宇沢弘文という問い】
  • 2023/04/07 (Fri) 13:00
    『世界』メールマガジン/2023年5月号【特集1:新しい戦前と憲法】【特集2:見えない貧困】
  • 2023/03/16 (Thu) 15:02
    『世界』メールマガジン/2023年4月号【特集1:痛みからつながる──女性と法の現在】【特集2:保学校 息苦しさからの脱却】
  • 2023/02/08 (Wed) 14:00
    『世界』メールマガジン/2023年3月号【特集1:世界史の試練 ウクライナ戦争】【特集2:保育の貧困――「異次元の少子化対策」を問う】
  • 2023/01/09 (Mon) 14:00
    『世界』メールマガジン/2023年2月号【特集1:習近平新時代 共存の道は】【特集2:コロナは日本をどう変えた?】
  • 2022/12/08 (Thu) 11:00
    『世界』メールマガジン/2023年1月号【特集1:経済停滞 出口を見つける】【特集2:アメリカの憂鬱――2024年大統領選の焦点】
  • 2022/11/08 (Tue) 11:00
    『世界』メールマガジン/2022年12月号【特集1:カルト・宗教・政治】【特集2:分断された国際秩序】
  • 2022/10/07 (Fri) 11:00
    『世界』メールマガジン/2022年11月号 【特集:戦後民主主義に賭ける】
  • 2022/09/08 (Thu) 11:00
    『世界』メールマガジン/2022年10月号 【特集1:変革の最前線】【特集2:オンラインと自由――誹謗中傷から考える】
  • 2022/08/08 (Mon) 11:00
    『世界』メールマガジン/2022年月号9月号 【特集1:歴史否定論 克服は可能か?】【緊急特集:元首相銃撃殺害 何が問われているか】
  • 2022/06/08 (Wed) 16:00
    『世界』メールマガジン/2022年月号7月号 【特集1:軍拡が平和をもたらすのか】【特集2:侵略の代償――ウクライナ危機と国際社会】
  • 2022/05/09 (Mon) 17:00
    『世界』メールマガジン/2022年月号6月号 【特集1:核軍縮というリアリティ】【特集2:批判的野党がなぜ必要か】
  • 2022/04/08 (Fri) 11:00
    『世界』メールマガジン/2022年5月号 【特集1:沖縄「復帰」ゼロ年】【緊急特集:ウクライナ――平和への道標と課題】
  • 2022/03/08 (Tue) 14:00
    『世界』メールマガジン/2022年月号4月号 【特集1:中国とどう向き合うか】【特集2:コロナ禍と子どもたち】
  • 2022/02/15 (Tue) 11:30
    『世界』メールマガジン/2022年3月号 【特集1:経済安保の裏側】【特集2:維新の政治――「改革」の幻惑】
  • 2022/01/18 (Tue) 11:00
    『世界』メールマガジン/2022年2月号 【特集1:クルマの社会的費用】【特集2:日本司法の "独自進化"】
  • 2021/12/10 (Fri) 15:45
    『世界』メールマガジン/2022年1月号 【特集1:ケアーー人を支え、社会を変える】【特集2:気候危機と民主主義――COP26からの出発】
  • 2021/11/11 (Thu) 11:00
    『世界』メールマガジン/2021年12月号 【特集1:学知と政治】【特集2:コロナ660日】
  • 2021/10/19 (Tue) 11:01
    『世界』メールマガジン/2021年11月号 【特集1:反平等─新自由主義日本の病理】【特集2:入管よ、変われ】
  • 2021/09/13 (Mon) 15:00
    『世界』メールマガジン/2021年10月号 【特集1:脱成長――コロナ時代の変革構想】【特集2:東京オリンピック 失敗の本質】
  • 2021/08/05 (Thu) 16:40
    『世界』メールマガジン/2021年9月号 【特集1:企業を変える――気候・人権・SDGs】【特集2:最前線列島――日米安保 70 年】
  • 2021/07/09 (Fri) 11:00
    『世界』メールマガジン/2021年8月号 【特集:サピエンス減少――人類史の折り返し点】
  • 2021/06/10 (Thu) 11:00
    『世界』メールマガジン/2021年7月号 【特集1:スマホとヒトと民主主義】【特集2:さらば、オトコ政治】
  • 2021/05/14 (Fri) 11:00
    『世界』メールマガジン/2021年6月号 【特集1:イベント資本主義――その破局】【特集2:気候変動とエネルギー】
  • 2021/04/15 (Thu) 11:00
    『世界』メールマガジン/2020年5月号 【特集1:人新世とグローバル・コモンズ】 【特集2:貧困と格差の緊急事態】
  • 2021/03/08 (Mon) 11:00
    『世界』メールマガジン/2021年4月号 【特集1:デジタル監視体制】【特集2:社会民主主義という選択肢】
  • 2021/02/12 (Fri) 11:00
    『世界』メールマガジン/2021年3月号 【特集1:21世紀の公害】【特集2:軍事化される琉球弧】
  • 2020/07/09 (Thu) 11:00
    『世界』メールマガジン/2020年8月号 【特集1:グリーン・リカバリー】【特集2:パンデミック後の中国社会】
  • 2020/06/11 (Thu) 17:00
    『世界』メールマガジン/2020年7月号 【特集1:転換点としてのコロナ危機】【特集2:共犯のマスメディア】
  • 2020/05/14 (Thu) 15:00
    『世界』メールマガジン/2020年6月号 【特集1:生存のために――コロナ禍のもとの生活と生命】【特集2:大恐慌とグリーン・ニューディール】
  • 2020/04/08 (Wed) 11:00
    『世界』メールマガジン/2020年5月号 【特集1:コロナショック・ドクトリン】【特集2:デジタル教育の虚実】
  • 2020/03/09 (Mon) 15:00
    『世界』メールマガジン/2020年4月号 【特集:原子力帝国の闇】
  • 2020/02/07 (Fri) 11:00
    『世界』メールマガジン/2020年3月号 【特集1:災害列島改造論】 【特集2:もはや不可避の脱石炭】
  • 2020/01/08 (Wed) 11:00
    『世界』メールマガジン/2020年2月号 【特集1:フィクション化する政治】 【特集2:街頭から再構築する民主主義】
  • 2019/12/17 (Tue) 16:00
    『世界』メールマガジン/2020年1月号 【特集:抵抗の民主主義】
  • 2019/11/11 (Mon) 15:00
    『世界』メールマガジン/2019年12月号 【特集1:気候クライシス】【特集2:難民を追いつめる日本】
  • 2019/10/10 (Thu) 15:00
    『世界』メールマガジン/2019年10月号 【特集1:脱・オトナ目線の教育へ】【特集2:〈ポスト2025〉の生活保障】
  • 2019/09/06 (Fri) 11:00
    『世界』メールマガジン/2019年10月号 【特集1:AI兵器と人類】【特集2:日韓関係の再構築へ】
  • 2019/08/13 (Tue) 11:00
    『世界』メールマガジン/2019年9月号 【特集1:なぜ賃金が上がらないのか】【特集2:アフリカ 人々が変える大陸】

『世界』メールマガジン/2026年1月号【特集1: 創刊80年 それでも人間を信じる】 【特集2:ハラスメントの現在地】

2025/12/08 (Mon) 11:00
■■---------------------------------------------------------
■■ 『世界』メールマガジン/2026年1月号
■■                  vol.#0127
■■---------------------------------------------------------

=============================================================
■『世界』2026年1月号(第1001号)好評発売中
2025年12月8日発行
定価1045円(税込)
=============================================================

▼本号の目次
特集1/特集2/注目記事/世界の潮/本との出会い/連載/編集後記/読者談話室・投稿募集/イベント情報/『世界』臨時増刊月号のご案内/『世界』から生まれた本/「WEB世界」のご案内

┏━━━┓
┃特集 1┃創刊80年 それでも人間を信じる
┗━━━╋…────────────────────────────────

人はなぜ真実に生きたいと思うのか
森本あんり(東京女子大学学長)

〈対談〉
ガザ・ジェノサイドに日本から応答する
金城美幸(名古屋学院大学)×根岸陽太(西南学院大学)

核開発と人間──ラッセル=アインシュタイン宣言に立ち戻る
高橋博子(奈良大学)

〈インタビュー〉
「ノー・キングス」デモの水脈──トランプのアメリカに抗う草の根運動
土屋和代(東京大学)

いいとこ取りはできない──水俣が私に問うもの
永野三智(相思社)

〈対談〉
劇薬とオールドメディア
安藤優子(ジャーナリスト)×林香里(東京大学)

いまこそ〈マジョリティの哲学〉を構想する
朱喜哲(大阪大学)

言語化万能というイデオロギー
大澤 聡(近畿大学)

応援歌としてのジャーナリズムへの提言
根津朝彦(立命館大学)

「人間の国」を求めて──作家・小田実の思想と行動
玄順恵(水墨画家)

┏━━━┓
┃特集 2┃ハラスメントの現在地
┗━━━╋…────────────────────────────────

〈対談〉
「人を大事にする企業」しか生き残れない
圷由美子(弁護士)×木下潮音(弁護士)

神ハラに耐え続けて
辛酸なめ子(漫画家/コラムニスト)

ハラスメントを「翻訳」する──法の現在
滝原啓允(大東文化大学)

居直り市長──ルポ 南城市ハラスメント問題
南 彰(琉球新報)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆注目記事
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

高市首相「台湾有事」発言 本当に考えなければならないこと
布施祐仁(ジャーナリスト)

「曖昧な弱者」とその敵意
伊藤昌亮(成蹊大学)

「身を切る」のは誰か──議員定数削減論を疑う
大山礼子(駒澤大学名誉教授)

何がマムダニをニューヨーク市長に押し上げたか
渡辺将人(慶應義塾大学)

緊迫のインド・パキスタン情勢──高まる“核報復”リスク
伊藤 融(防衛大学校)

〈スケッチ〉
あなたはあなたの血を見ることができるか
小林エリカ(作家、アーティスト)

〈シリーズ夜店〉
赤ちゃんの心を科学する
奥村優子(NTTコミュニケーション科学基礎研究所)

フェミニストが高市首相を歓迎できないこれだけの理由
上野千鶴子(東京大学名誉教授)

〈新連載〉
戦争国家アメリカの平和 第1回 戦争なくして平和なし
阿部幸大(筑波大学助教)

イミン、イミグレ、イミグランツ 第1回 移民の実存
ブレイディみかこ(ライター)

非人間とのレッスン 第1回 微生物を巡るテクノロジーとテクニック
ドミニク・チェン(早稲田大学)

この社会の社会学 第11回 「女と男はやはり違う」のつくられ方
平山 亮(大阪公立大学)

シリーズ ストーカー対策最前線──自治体にできること
内澤旬子(文筆家)

親愛なる身体へ 第5回 自分自身であるという苦難、あるいはアウティングの加害性
李琴峰(作家)

隣のジャーナリズム 日本のメディアは黙らない
山本豊彦(しんぶん赤旗日曜版編集長)

最後は教育なのか? 第13回 先生は楽しくもつらい──沼田拓弥さんに聞く
武田砂鉄(ライター)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇世界の潮
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

◇柏崎刈羽原発再稼働と「新潟県民の信」のゆくえ
佐々木寛(新潟国際情報大学)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇本との出会い
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

◇自由な読書、読書の自由 第1回 「読めないのは仕方ない」のか
二羽泰子(静岡県立大学)

◇読書・観賞日記 読んで、観て、聴いて
朴沙羅(京都大学)

◇言葉と言葉のかくれんぼ 第21回 苦い杏
チョン・スユン(翻訳家)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
●連載
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

アジアとアメリカのあいだ 第12回 このたった一つの家で
望月優大(ライター)

あたふたと身支度 第15回  政治リーダーの真贋
高橋純子(朝日新聞)

午前1時のメディアタイムズ 第10回 ロンドン・イズ・バーニング
若林 恵(編集者/黒鳥社)

気候再生のために 第39回 COP30 多国間協調への決意
高村ゆかり(東京大学)

脳力のレッスン(282)≪特別篇≫ 新しい「政治の季節」への予感(中篇)
寺島実郎

片山善博の「日本を診る」(194) 高市政権が引き継ぐべき石破前政権の遺産
片山善博(大正大学)

ドキュメント激動の南北朝鮮 第341回(25・10~11)
編集部

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

○記憶をもった鏡 西野嘉憲『熊を撃つ』
戸田昌子(写真史家)

○岩波俳句
選・文 池田澄子(俳人)

○アムネスティ通信

○読者談話室

○編集後記

○表紙画
土屋未久(表紙 残光、裏表紙 ほどく)

○キャラクター・扉絵
西村ツチカ

○表紙デザイン
大原由衣

○アートディレクション
須田杏菜

○本文デザイン
大原由衣+都井美穂子+國分 陽

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
編集後記
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 ドーナツ状の囲いに腰をかけ、内側のくぼみに流れる映像を覗き込む人。巨大なマット上で横になりくつろぐ親子……東京都現代美術館の「日常のコレオ(振付け)」は、見知らぬ人と同じ空間を共にする、その時間自体も展示の一部のように感じるものだった。
 ゲバ棒が壁に何本も立てかけられた不穏な油絵(佐々木健さん画)の近くには、手術台のような装置とドローイングからなる大和楓さんの作品《仰向けで背負う》。装置に横たわると、抗議の座り込みから強制的に連れて行かれる際の姿勢になる。背後の壁面にひろがる横長のドローイングでは、辺野古新基地建設反対運動で、仰向けにされてなお排除に抗う人たちと機動隊員とが、水平方向に長い列をなすように描かれている。背負われ、背負う姿勢の連なりは、基地負担の不条理と同時に、人々が確かに残してきた足跡を浮かび上がらせる。
 「私たちは身体をもった人間だから」。一一月、台湾有事をめぐる高市首相発言を受け、ある憲法学者にお話をうかがうなか、ここでも生身の身体に根ざした思考に出会った。
 安保法制の違憲性が今、正面から問われないのはなぜなのか。歯止めのない軍拡は、安全保障が憲法論と切り離して扱われるようになったことの帰結である――この一〇年の変化についての分析に頷(うなず)きながら、長く頭にある問いをつい漏らしてしまった。
 戦争を経て生まれた憲法は、身をもってその惨禍を知る人がいなくなれば碇(いかり)を失うのでしょうか。質問への答えは、身体の自由――自分の身体が決しておかされてはならないという基盤から、戦争に抗い、また戦禍に苛まれる人々の苦難を他人事としない姿勢が生まれる、ということだった。
 今号「ガザ・ジェノサイドに日本から応答する」と題した対談では、金城美幸さんが、パレスチナ問題を植民地主義の文脈から理解することは、日本がたどってきた道を振り返ることでもあると述べている。
 吉野源三郎は、敗戦、そして「世界」創刊から時を経た一九六〇年代半ば、新聞で目にしたベトナム戦争の写真から考えたことを長いエッセイにまとめている(『人間を信じる』岩波現代文庫所収)。銃を携え小川の中に立つアメリカ兵。その後方に、赤ちゃんを抱いた母親ともう一人の小さな娘が、銃弾を逃れようと水の中にしゃがんでいる。この親子の感じている現実の重さ、これをもし秤(はかり)の一方の皿にのせ、もう一方の皿に、私たちの目にふれる小説や論文をのせてみたらどう傾くか、と。
 同時代の問題をみずから引き受ける。八〇年前に編集長だった吉野さんの姿勢を、今いっそう切実なものに感じる。

 今号より阿部幸大さん、ドミニク・チェンさん、ブレイディみかこさんの連載、読書バリアフリーをめぐる「自由な読書、読書の自由」(初回執筆者は二羽泰子さん)が始まります。新執筆陣の「読んで、観て、聴いて」(今号は朴沙羅さん)もぜひお読みください。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
読者談話室・投稿募集
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

投稿要項:800字以内
身近な話題や本誌へのご意見、ご感想などをお寄せください。住所・氏名・年齢・職業・電話番号を明記の上、「世界」編集部読者談話室係まで。掲載者には「世界」オリジナル図書カードを進呈。投稿原稿の返却、採否の連絡はいたしません。二重投稿はお断りします。また、文意を損なわない範囲で手を加えさせていただくことがあります。どうぞご了承ください。

WEB投稿:https://www.iwanami.co.jp/sekai_lounge/
メール投稿:sekai@iwanami.co.jp

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
~~『世界』から生まれた本~~
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

◎ケアの物語 フランケンシュタインからはじめる(岩波新書)
小川 公代
定価1100円
https://iwnm.jp/432071

強者が押しつける「正義」の物語ではなく、尊厳を踏みにじられた人々が紡ぐ〈小さな物語〉を求めて。

◎ブラック・カルチャー──大西洋を旅する声と音(岩波新書)
中村 隆之
定価1056円
https://iwnm.jp/432061

ブラック・カルチャーを貫く、アフリカ帰還という主題。音楽、文学、アートからその歴史と現在を旅する。

◎魂の教育──よい本は時を超えて人を動かす
森本 あんり
定価3190円

https://iwnm.jp/061669

『世界』好評連載「ボナエ・リテラエ」で紡がれた、実存をかけた神学遍歴の先の、ある救済の物語。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
~~「WEB世界」のご案内~~
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

雑誌『世界』のWEB版もぜひ、ご覧ください
https://websekai.iwanami.co.jp/

===============================================================

------------------------------------------------------------
登録情報の編集・解除は,こちらよりお願いいたします.
https://iwnm.jp/MM

---------------------------------------------------------------

□『世界』メールマガジン
〒101-8002 東京都千代田区一ツ橋2-5-5
E-Mail: sekai@iwanami.co.jp
WEB: https://iwnm.jp/sekai
X(旧Twitter): https://twitter.com/WEB_SEKAI

◇本誌のご注文はお近くの書店か小社営業部宛てにお願いいたします.
岩波書店営業部読者係(TEL:03-5210-4111,FAX:03-3263-6999)
===============================================================