『世界』メールマガジン/2020年2月号 【特集1:フィクション化する政治】 【特集2:街頭から再構築する民主主義】
2020/01/08 (Wed) 11:00
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■■ 『世界』メールマガジン/2020年2月号
■■ vol.#0056
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■『世界』2020年2月号(第929号)好評発売中
2020年1月8日発行
定価(本体850円+税)
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▼本号の目次
特集/注目記事/世界の潮/Sekai review of Books/連載/グラビア/編集後記/『世界』から生まれた本/「WEB世界」のご案内
┏━━━┓
┃特集1┃フィクション化する政治
┗━━━╋…────────────────────────────────
〈問題提起〉
人びとは何を恐れているのか?――芸術の自由と不自由をめぐって
田中 純(東京大学)
〈この抑圧をぶち破れ!〉
抵抗するフィクションを探して
斎藤美奈子(文芸評論家)
〈フィクション論〉
虚実の間に
円城 塔(小説家)
〈われわれが直面する問い〉
政治的神話と社会的呪術――なぜ人はファクトよりフェイクに惹きつけられるのか
森本あんり(国際基督教大学)
┏━━━┓
┃特集2┃街頭から再構築する民主主義
┗━━━╋…────────────────────────────────
〈「アラブの春」は続くか〉
イラク「十月革命」が目指す未来――女性・若者が切り拓く非暴力運動のゆくえ
酒井啓子(千葉大学)
〈暴力を超えて〉
女性たちによる革命――スーダン・弾圧とのたたかい
栗田禎子(千葉大学)
〈なぜ世界的な問題に?〉
香港デモ 混迷の構図
倉田 徹(立教大学)
〈二大政党のもとで〉
社会危機から新憲法への合意へ――チリ市民の抗議は希望へとつながるか
三浦航太(東京大学大学院)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆注目記事
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
〈その生、その死〉
痛哭の記――中村哲医師のこと
澤地久枝(作家)
〈宗教国家へ〉
近代天皇制と「史実と神話」――代替わりに考える
高木博志(京都大学)
〈「闇」に迫る〉
ルポ コンビニ絶望経営(下)――便利さへの飽くなき欲望の果てに
斎藤貴男(ジャーナリスト)
〈新展開〉
「軍学共同」 新たな段階へ――科学者の抵抗と防衛装備庁の強行
千葉紀和(毎日新聞)
〈オリンピックへの抵抗〉
〇 インタビュー 「祝賀」の災禍を迎え撃つために――反五輪・反資本主義の国際的な連帯へ
J.ボイコフ(パシフィック大学)、聞き手=井谷聡子(関西大学)、鵜飼哲(一橋大学)
○ それでも突入するのか?――組織委と大手メディアの大罪
本間 龍(著述家)
〇 対談 貶められるスポーツ、その再生の道は――ポスト・オリンピックの身体と社会
尾崎正峰(一橋大学)、平尾 剛(神戸親和女子大学)
〈「希望」への格闘〉
沈黙する羊、歌う羊――戦後思想における加藤周一
小熊英二(慶應義塾大学)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇世界の潮
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇COP25――若者の声に大人たちは応えたか?
小西雅子(WWFジャパン)
◇外資がこじ開けるカジノ市場
山田厚史(ジャーナリスト)
◇ブーゲンビルはなぜ独立をめざすのか――住民投票の歴史的背景
熊谷圭知(お茶の水女子大学)
◇スリランカ大統領選挙――ラージャパクセ一族復活の背景
荒井悦代(アジア経済研究所)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇Sekai review of Books
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
☆「私たち―彼ら」の関係を問う――自分も「移民」となる可能性を知る意味
森千香子(同志社大学)
☆奴隷制は終わらない――布留川正博著『奴隷船の世界史』
中村隆之(早稲田大学)
☆宇宙軍拡への警鐘――ニール・ドグラース・タイソン著『宇宙の地政学――科学者・軍事・武器ビジネス』
藤岡惇(立命館大学名誉教授)
☆ノンフィクション 再生産される名著――読書の要諦
青木 理(ジャーナリスト)
☆読書会という幸福 2 『サイラス・マーナー』(ジョージ・エリオット)の読書会
向井和美(翻訳家、司書)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
●連載
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
●〈最終回〉【第14回】
我が総括――体験的戦後メディア史 安倍政権への直言
田原総一朗
●〈集中連載〉
ルポ 労組破壊――「関西生コン事件」とは何か(上) つぶされる賃上げ装置
竹信三恵子(ジャーナリスト)
●脳力のレッスン【214】
特別篇 令和の暁鐘が問いかけるもの――日本再生の基軸(上)
寺島実郎
●花粉症と人類【第2講】
人類、花粉症と出会う
小塩海平(東京農業大学)
●メディア批評【第146回】
神保太郎(ジャーナリスト)
●片山善博の「日本を診る」【123】
こんな会計責任者ならクビだ――「桜を見る会」に見る、説明責任なき政権の姿
片山善博(早稲田大学)
●移民奔流――グローバル化時代の国境と人【第2回】
「マラス」の地に生きる
工藤律子(ジャーナリスト)
●沖縄(シマ)という窓
「島口説」の再演、再々演
山城紀子(ジャーナリスト)
●いま、この惑星で起きていること【第2回】
多発する巨大ハリケーンと熱波
森さやか(気象予報士)
●すぐそこにある世界【第11回】
魅惑のオクシデンタリズム(下)
師岡カリーマ・エルサムニー(文筆家)
●但馬日記【第10回】
どんな人材を、どう選ぶか――豊岡市の採用試験
平田オリザ(劇作家)
●プリズン・サークル【第2回】
エモーショナル・リテラシー
坂上 香(映画監督)
●慰安婦がいた時代――新資料とともに改めてたどる【第6回】
拡大 深まる闇
佐藤 純(大阪経済法科大学アジア太平洋研究センター)
●原発月報――(19・11~12)
福島原発事故記録チーム
●世界論壇月評
朱建栄・竹田いさみ・吉田文彦・石郷岡建
●ドキュメント激動の南北朝鮮【270】(19・11~12)
編集部
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○グラビア
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○公募作品177
岸辺のできごと――歴史の共有について
山田 諭(写真家)
○ことわざの惑星
金井真紀(イラストレーター)
デザイン= 赤崎正一 + 佐野裕哉
○グラビアについて(公募規定)
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○読者投句・岩波俳句
選・文 池田澄子(俳人)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
*読者談話室
*アムネスティ通信
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◇編集後記
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
二月号ではありますが、一月八日刊行ということで、読者の皆様に年頭のご挨拶を申し上げます。旧年中も本誌をご愛読くださり、ありがとうございました。
日常的に編集部に多くのご連絡、ご提案やお問い合わせをいただいています。定期購読の申し込みハガキに書かれた添え書きに至るまで、すべて拝読し、必要な場合には編集部で回覧するなどし、日々の編集活動に活かしていますが、お返事を差し上げることができないまま時間が経過してしまうことも多く、なにとぞお許しをお願い申し上げる次第です。
とりわけ心に残るご連絡を、作年末、奈良市の室雅博さんから頂戴いたしましたので、本欄にてお返事申し上げます。
「『世界』を購読して六〇年」と題するご投稿、ありがとうございました。
室さんは一九六〇年一月号から本誌購読を始められたとのことで、『世界』とともにあった六〇年を回顧され、「考えてみれば、自分は『世界』に育てられ、明日を考える栄養素になっていたと思う。よく続いたなぁと思いながら、いつまで『世界』を読んで怒り悲しむかわからないが、その文化に浸っていたいと願う」と締めくくっておられます。八〇歳にしてまちづくりの社団法人やNPOの要職をつとめ、自治体学会の顧問もされている室さんは、若輩の私たち編集子よりよほど豊かな見識と実践のご経験をお持ちの、人生の大先輩です。そのご期待に応えられる内容を毎号の誌面でお届けできるよう、今年も編集部員一同、緊張感をもって精進してまいりたいと思います。
底の見えない出版不況に消費増税や少子化その他もろもろの逆風が折り重なり、厳しい状況は今年も続くでしょうが、であればこそ、その状況を打開し、ハードルを越えていくことに、楽しみながら取り組みたいと思っています。
連載二年目を超えた金井真紀さんの、今号の口絵がすばらしいので、ぜひご覧ください。「タコのように死ぬな、シュモクザメのように死ね」――ニュージーランドのマオリ族に伝わる諺とのこと。歯向かうことなく死を受け入れるタコに対して、シュモクザメは徹底的に闘うという(タコにしてみれば、墨を吐く程度の抵抗はしている、と不満でしょうが)。その意気やよし。今年の私の座右の銘にしたいと思いました。この口絵の色校正のゲラと、室さんのお便りを鞄に入れて持ち歩き、励みにしたいと思います。
読者談話室欄をお借りして、先月号の目次で発生した複数の訂正の告知をしました。校了後のデータ取り扱いの中で発生した遺憾の事態でした。あらためて心よりお詫び申し上げます。とりわけ、お名前の表記を違えてしまった藤盛一朗さんにはお詫びの言葉もありません。新聞記者である藤盛さんに経過をご説明した際、「新聞社では、修正したはずの誤記が復活することを『先祖返り』というのですよ」と教えていただきました。肝に銘じます。
さて、間もなく3・11から九年を迎えます。あの震災と原発事故の直後、市民の救助と事故対応に不眠不休で取り組んだ地元消防士たち。その体験を報告した本誌の好評連載、吉田千亜さんの『孤塁』単行本化(一月二九日刊行予定)を記念して、トークイベント「地元消防士が初めて語る、福島原発事故」を開催します。二月一五日(土)の午後二時から、専修大学神田キャンパス七号館七三一教室にて、入場無料、先着順です。次号でも詳細告知します。
熊谷伸一郎(本誌編集長)
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~~『世界』から生まれた本~~
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◎ひとはなぜ戦争をするのか 脳力のレッスンV
寺島 実郎
定価(本体1700円+税)
http://iwnm.jp/024533
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~~「WEB世界」のご案内~~
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雑誌『世界』のWEB版もぜひ、ご覧ください
https://tanemaki.iwanami.co.jp/
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◇「webいわなみ たねをまく」(岩波書店のウェブマガジン)もはじめました
https://tanemaki.iwanami.co.jp/
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登録情報の編集・解除は,こちらよりお願いいたします.
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□『世界』メールマガジン
〒101-8002 東京都千代田区一ツ橋2-5-5
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WEB: http://iwnm.jp/sekai
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◇本誌のご注文はお近くの書店か小社営業部宛てにお願いいたします.
岩波書店営業部読者係(TEL:03-5210-4111,FAX:03-3263-6999)
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■■ vol.#0056
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■『世界』2020年2月号(第929号)好評発売中
2020年1月8日発行
定価(本体850円+税)
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▼本号の目次
特集/注目記事/世界の潮/Sekai review of Books/連載/グラビア/編集後記/『世界』から生まれた本/「WEB世界」のご案内
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┃特集1┃フィクション化する政治
┗━━━╋…────────────────────────────────
〈問題提起〉
人びとは何を恐れているのか?――芸術の自由と不自由をめぐって
田中 純(東京大学)
〈この抑圧をぶち破れ!〉
抵抗するフィクションを探して
斎藤美奈子(文芸評論家)
〈フィクション論〉
虚実の間に
円城 塔(小説家)
〈われわれが直面する問い〉
政治的神話と社会的呪術――なぜ人はファクトよりフェイクに惹きつけられるのか
森本あんり(国際基督教大学)
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┃特集2┃街頭から再構築する民主主義
┗━━━╋…────────────────────────────────
〈「アラブの春」は続くか〉
イラク「十月革命」が目指す未来――女性・若者が切り拓く非暴力運動のゆくえ
酒井啓子(千葉大学)
〈暴力を超えて〉
女性たちによる革命――スーダン・弾圧とのたたかい
栗田禎子(千葉大学)
〈なぜ世界的な問題に?〉
香港デモ 混迷の構図
倉田 徹(立教大学)
〈二大政党のもとで〉
社会危機から新憲法への合意へ――チリ市民の抗議は希望へとつながるか
三浦航太(東京大学大学院)
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◆注目記事
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〈その生、その死〉
痛哭の記――中村哲医師のこと
澤地久枝(作家)
〈宗教国家へ〉
近代天皇制と「史実と神話」――代替わりに考える
高木博志(京都大学)
〈「闇」に迫る〉
ルポ コンビニ絶望経営(下)――便利さへの飽くなき欲望の果てに
斎藤貴男(ジャーナリスト)
〈新展開〉
「軍学共同」 新たな段階へ――科学者の抵抗と防衛装備庁の強行
千葉紀和(毎日新聞)
〈オリンピックへの抵抗〉
〇 インタビュー 「祝賀」の災禍を迎え撃つために――反五輪・反資本主義の国際的な連帯へ
J.ボイコフ(パシフィック大学)、聞き手=井谷聡子(関西大学)、鵜飼哲(一橋大学)
○ それでも突入するのか?――組織委と大手メディアの大罪
本間 龍(著述家)
〇 対談 貶められるスポーツ、その再生の道は――ポスト・オリンピックの身体と社会
尾崎正峰(一橋大学)、平尾 剛(神戸親和女子大学)
〈「希望」への格闘〉
沈黙する羊、歌う羊――戦後思想における加藤周一
小熊英二(慶應義塾大学)
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◇世界の潮
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◇COP25――若者の声に大人たちは応えたか?
小西雅子(WWFジャパン)
◇外資がこじ開けるカジノ市場
山田厚史(ジャーナリスト)
◇ブーゲンビルはなぜ独立をめざすのか――住民投票の歴史的背景
熊谷圭知(お茶の水女子大学)
◇スリランカ大統領選挙――ラージャパクセ一族復活の背景
荒井悦代(アジア経済研究所)
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◇Sekai review of Books
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☆「私たち―彼ら」の関係を問う――自分も「移民」となる可能性を知る意味
森千香子(同志社大学)
☆奴隷制は終わらない――布留川正博著『奴隷船の世界史』
中村隆之(早稲田大学)
☆宇宙軍拡への警鐘――ニール・ドグラース・タイソン著『宇宙の地政学――科学者・軍事・武器ビジネス』
藤岡惇(立命館大学名誉教授)
☆ノンフィクション 再生産される名著――読書の要諦
青木 理(ジャーナリスト)
☆読書会という幸福 2 『サイラス・マーナー』(ジョージ・エリオット)の読書会
向井和美(翻訳家、司書)
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●連載
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●〈最終回〉【第14回】
我が総括――体験的戦後メディア史 安倍政権への直言
田原総一朗
●〈集中連載〉
ルポ 労組破壊――「関西生コン事件」とは何か(上) つぶされる賃上げ装置
竹信三恵子(ジャーナリスト)
●脳力のレッスン【214】
特別篇 令和の暁鐘が問いかけるもの――日本再生の基軸(上)
寺島実郎
●花粉症と人類【第2講】
人類、花粉症と出会う
小塩海平(東京農業大学)
●メディア批評【第146回】
神保太郎(ジャーナリスト)
●片山善博の「日本を診る」【123】
こんな会計責任者ならクビだ――「桜を見る会」に見る、説明責任なき政権の姿
片山善博(早稲田大学)
●移民奔流――グローバル化時代の国境と人【第2回】
「マラス」の地に生きる
工藤律子(ジャーナリスト)
●沖縄(シマ)という窓
「島口説」の再演、再々演
山城紀子(ジャーナリスト)
●いま、この惑星で起きていること【第2回】
多発する巨大ハリケーンと熱波
森さやか(気象予報士)
●すぐそこにある世界【第11回】
魅惑のオクシデンタリズム(下)
師岡カリーマ・エルサムニー(文筆家)
●但馬日記【第10回】
どんな人材を、どう選ぶか――豊岡市の採用試験
平田オリザ(劇作家)
●プリズン・サークル【第2回】
エモーショナル・リテラシー
坂上 香(映画監督)
●慰安婦がいた時代――新資料とともに改めてたどる【第6回】
拡大 深まる闇
佐藤 純(大阪経済法科大学アジア太平洋研究センター)
●原発月報――(19・11~12)
福島原発事故記録チーム
●世界論壇月評
朱建栄・竹田いさみ・吉田文彦・石郷岡建
●ドキュメント激動の南北朝鮮【270】(19・11~12)
編集部
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○グラビア
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○公募作品177
岸辺のできごと――歴史の共有について
山田 諭(写真家)
○ことわざの惑星
金井真紀(イラストレーター)
デザイン= 赤崎正一 + 佐野裕哉
○グラビアについて(公募規定)
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○読者投句・岩波俳句
選・文 池田澄子(俳人)
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*読者談話室
*アムネスティ通信
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◇編集後記
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二月号ではありますが、一月八日刊行ということで、読者の皆様に年頭のご挨拶を申し上げます。旧年中も本誌をご愛読くださり、ありがとうございました。
日常的に編集部に多くのご連絡、ご提案やお問い合わせをいただいています。定期購読の申し込みハガキに書かれた添え書きに至るまで、すべて拝読し、必要な場合には編集部で回覧するなどし、日々の編集活動に活かしていますが、お返事を差し上げることができないまま時間が経過してしまうことも多く、なにとぞお許しをお願い申し上げる次第です。
とりわけ心に残るご連絡を、作年末、奈良市の室雅博さんから頂戴いたしましたので、本欄にてお返事申し上げます。
「『世界』を購読して六〇年」と題するご投稿、ありがとうございました。
室さんは一九六〇年一月号から本誌購読を始められたとのことで、『世界』とともにあった六〇年を回顧され、「考えてみれば、自分は『世界』に育てられ、明日を考える栄養素になっていたと思う。よく続いたなぁと思いながら、いつまで『世界』を読んで怒り悲しむかわからないが、その文化に浸っていたいと願う」と締めくくっておられます。八〇歳にしてまちづくりの社団法人やNPOの要職をつとめ、自治体学会の顧問もされている室さんは、若輩の私たち編集子よりよほど豊かな見識と実践のご経験をお持ちの、人生の大先輩です。そのご期待に応えられる内容を毎号の誌面でお届けできるよう、今年も編集部員一同、緊張感をもって精進してまいりたいと思います。
底の見えない出版不況に消費増税や少子化その他もろもろの逆風が折り重なり、厳しい状況は今年も続くでしょうが、であればこそ、その状況を打開し、ハードルを越えていくことに、楽しみながら取り組みたいと思っています。
連載二年目を超えた金井真紀さんの、今号の口絵がすばらしいので、ぜひご覧ください。「タコのように死ぬな、シュモクザメのように死ね」――ニュージーランドのマオリ族に伝わる諺とのこと。歯向かうことなく死を受け入れるタコに対して、シュモクザメは徹底的に闘うという(タコにしてみれば、墨を吐く程度の抵抗はしている、と不満でしょうが)。その意気やよし。今年の私の座右の銘にしたいと思いました。この口絵の色校正のゲラと、室さんのお便りを鞄に入れて持ち歩き、励みにしたいと思います。
読者談話室欄をお借りして、先月号の目次で発生した複数の訂正の告知をしました。校了後のデータ取り扱いの中で発生した遺憾の事態でした。あらためて心よりお詫び申し上げます。とりわけ、お名前の表記を違えてしまった藤盛一朗さんにはお詫びの言葉もありません。新聞記者である藤盛さんに経過をご説明した際、「新聞社では、修正したはずの誤記が復活することを『先祖返り』というのですよ」と教えていただきました。肝に銘じます。
さて、間もなく3・11から九年を迎えます。あの震災と原発事故の直後、市民の救助と事故対応に不眠不休で取り組んだ地元消防士たち。その体験を報告した本誌の好評連載、吉田千亜さんの『孤塁』単行本化(一月二九日刊行予定)を記念して、トークイベント「地元消防士が初めて語る、福島原発事故」を開催します。二月一五日(土)の午後二時から、専修大学神田キャンパス七号館七三一教室にて、入場無料、先着順です。次号でも詳細告知します。
熊谷伸一郎(本誌編集長)
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~~『世界』から生まれた本~~
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◎ひとはなぜ戦争をするのか 脳力のレッスンV
寺島 実郎
定価(本体1700円+税)
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〒101-8002 東京都千代田区一ツ橋2-5-5
E-Mail: sekai@iwanami.co.jp
WEB: http://iwnm.jp/sekai
Twitter: https://twitter.com/WEB_SEKAI
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岩波書店営業部読者係(TEL:03-5210-4111,FAX:03-3263-6999)
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